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THE QUARRY 2026.07.19

巨石を垂直に立てる日

石を寝かせたまま検査しても、壁は立っている。当たり前のことを、当たり前にやる。それが越智久の立ち上げ検査だ。

石を立てる、という選択

仮組みを地面でやる方法もある。石を水平に並べて、目地を確認して、「問題ない」と判断して出荷する。その方が早い。足場もいらない。

越智久は、それをしない。

壁に貼る石は、壁の状態で検査する。大島の加工場で、鉄骨を組み、石を垂直に立ち上げる。施工先の現場と同じ条件で、同じ角度で、石を並べる。それが終わってから、出荷する。

立ち上げ検査(2回組み検査)
石を実際の施工と同じく垂直に立ち上げた状態で、目地・色・面の通りを確認する検査工程。石を水平に寝かせて行う一般的な仮組みとは異なり、重力のかかり方も施工現場と同じになる。

鉄骨で垂直に、現場と同じ条件で

石を立てると、見えてくるものがある。

寝かせた状態では分からなかった目地のわずかなズレ。光の当たり方で浮かび上がる面の微妙な違い。隣り合う石の表情が、垂直になることで初めて合わさる。あるいは、合わさらないことが分かる。

そのズレを、大島で直す。現場で直さない。

建築家やゼネコンが石を信頼できるのは、この工程があるからだ。現場に届いた石が想定と違う——そういう事態を、越智久は島の加工場で潰す。

立ち上げ検査は、現場への約束だと思っています。これだけやったから、大丈夫です、と言える根拠。

越智久石材センター 代表 越智英輔

巨石だから、余計に必要だ

越智久が扱う石は、大きい。国内最大級の原石を使うプロジェクトでは、一枚の石の重量が数百キロを超える。

巨石は、修正が効かない。現場でのやり直しは、コストではなく工程全体の話になる。だから事前に立てて、確かめる。それだけのことを、それだけの規模でやる。

大島に加工場があり、採石場があり、鉄骨を組む空間がある。島内で完結しているから、この検査が成り立つ。出荷前に、もう一度、石を現場に見立てた場所に立てることができる。

島内一貫の体制が、この検査を可能にしている。

立ち上げ検査の詳細は、お問い合わせください。

プロジェクトの規模・仕様に合わせて、検査工程をご説明します。

お問い合わせ

この記事の要点
  • 越智久は石を垂直に立ち上げた状態で検査する(立ち上げ検査)
  • 施工現場と同じ条件で確認するため、出荷前にズレを大島で修正できる
  • 巨石を扱うからこそ、現場でのやり直しを出さない工程設計が必要になる
  • 島内一貫の体制が、この検査を支えている